札幌都心の地図が変わる。
[特集]
注目が高まるJR苗穂駅南口の再開発プロジェクト。

NOTE
NO.07

2019.06.20

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新たな街並みがつくられ、風景が生まれる。

札幌に新しい街の風景を作り出す再開発プロジェクト(北3東11周辺地区第一種市街地再開発事業)が、JR苗穂駅南口で進行中です。「下町」的なイメージをもつ人も多い苗穂エリア。それは、札幌の開拓期を支えた産業のまちであったことが理由のひとつでもあります。歴史的な建造物も多く残るノスタルジックなこのまちが今まさに生まれ変わろうとしています。

▲写真手前、鉄道高架がかかるJR苗穂駅。奥にJR札幌駅と周辺施設が見える。

いま、とっても苗穂が熱い!

▲JR苗穂駅自由通路内に展示されている苗穂駅周辺地区まちづくり事業の模型(岩田地崎建設株式会社:寄贈)手前が、JR苗穂駅南口。

実は苗穂エリアでは、駅を挟んで北と南の両方で再開発事業が同時に進んでいます。このことからわかるように、苗穂は未来への可能性を秘めた札幌で今もっとも注目度が高いエリアといっても過言ではありません。ちなみに、北口と南口では同じ再開発事業でも目的やスケールが異なります。

▲JR苗穂駅南口の様子

北口の「優良建築物等整備事業」に対して、南口の「市街地再開発事業」は街を生まれ変わらせることを目的としたエリア一体型の大きなプロジェクトのひとつです。建築物と建築敷地、公共施設を一体的に整備し、快適で安全な街に生まれ変わらせるために、新しい居住者、営業者、地方公共団体の三者の協力により成り立っているところが大きな特徴になります。

南口のアドレスは中央区、全408戸 注目のツインタワー。

南口の再開発事業では、408戸のツインタワー新築分譲マンション(大和ハウス工業)のほか、高齢者向け分譲マンション(コスモスイニシア)、商業・医療施設などが建設されます。400戸を超える新築分譲マンションは、札幌中央区過去最大級、さらにJR苗穂駅直結物件で資産性も高く、注目が集まることが予想されます。

▲JR苗穂駅南口完成イメージ図〈提供:北3東11周辺地区市街地再開発組合提供〉

▲JR苗穂駅南口(東側)の新築分譲マンション建設予定地

また、南口の駅前広場も整備され、地域の人々のにぎわいと交流を大切にした空間として活用される予定です。

▲JR苗穂駅南口駅前広場完成イメージ図〈提供:北3東11周辺地区市街地再開発組合提供〉

札幌駅から ひと駅という好立地に、建設される分譲マンションによって、街並みはもちろん人々の流れも大きくかわることでしょう。

 

約30年前に立ち上がった苗穂まちづくり計画

JR苗穂駅南口の本再開発事業について詳しいお話を「北3東11周辺地区第一種市街地再開発事業」事務局長 山重明さんに聞きました。

「産業のまちとして栄えた苗穂エリアが、工場の郊外移転などで人口流出や空き地が目立ってきた今から約30年前に、なんとかしなくてはと地域住民が立ち上げたのが『苗穂まちづくり協議会』です。そこで生まれたアイデアが、鉄道によって北と南に分かれていた苗穂エリアを、ひとつの街区として一体化し活気を取り戻すこと。それが、札幌市や民間企業、市民一体となった新たな苗穂のまちづくりプランの目標となりました。」

▲2018年11月17日 記念式典が開催された。

そして、昨年11月にJR苗穂駅は新しい橋上駅舎として開業。長年の住民の願いを南北にかかる空中歩廊で結びました。

 

本再開発事業のコンセプトは「つなぐ」

山重事務局長は、さまざまな要素を「つなぐ」ことが、南口の再開発事業の基本コンセプトとなると話します。

「地域住民の皆さんと、まちを訪れる人々をつなぐ。分断されてしまっていた、駅北口と駅南口のエリアをつなぐ。そして、これまで受け継がれてきた歴史の資産を、苗穂の未来へとつなぐ。苗穂は先進的な技術やアイデアを取り入れて変化を続けてきたまちでもあります。ここから札幌都心の未来が拡がっていくことを、私も楽しみに見守っていきたいと思っています。」

▲自由通路の渡り初めのシーン。

苗穂駅南口の正面にある明治35年創業の老舗酒屋「カネキ小飼商店」にもお話を伺いました。

三代目店主・小飼英祐さんは、「単に住む人の数が増えるだけでなく、このまちを訪れる人が増えてこそ人の流れが変わり、活気やにぎわいが生まれるはず。そのためには“訪れてみたくなるまちづくり”が必要です。住む人みんなが力を合わせて、楽しみながらまちづくりを進めていけたら」と期待に胸を膨らませていました。