注目が高まる「苗穂・創成川イースト」
JR札幌駅からひと駅、苗穂駅の南口周辺の再開発事業がいよいよはじまっています。
▲苗穂駅南口の様子
苗穂駅南口周辺の再開発「北3東11周辺地区第一種市街地再開発事業」は、「札幌市まちづくり戦略ビジョン」で「高次機能交流拠点」に位置付けられています。苗穂地区は、札幌の開拓の礎となる歴史ある産業のまちとして栄え、また札幌駅に隣接するアクセスのいいエリアですが、近年、倉庫や青空駐車場などの低利用地が目立っていました。そんな苗穂地区の利便性を高め、活性化させよう! と立ち上がったのが、この再開発事業です。
▲再開発事業の完成イメージ図〈提供:北3東11周辺地区市街地再開発組合〉
このエリアではツインタワーの新築分譲マンション(25階/27階、408戸)の他、高齢者向け分譲マンション(13階、77戸)や商業、医療施設の建設が予定されています。完成は2022年5月。
▲苗穂駅南口(東側)の新築分譲マンション建設予定地
再開発事業のコンセプトキーワードは「つなぐ」
苗穂駅周辺の再開発事業のコンセプトは「つなぐ」。
この「つなぐ」というコンセプトには、さまざまな意味が込められています。
ひとつは、それまで鉄道で分断されていた苗穂地区の南北を空中回廊でつなぎ、歩きやすく安全で快適なまちを実現すること。
▲2018年11月に橋上化して移転した苗穂駅にある南北ををつなぐ空中歩廊(自転車を押して通行も可能)
もうひとつは、産業のまち「苗穂」の歴史を未来につなげ、地域が一体となったまちづくりを行い、人と人とのつながりを形成していくこと。
そして、都心と苗穂をつなぐこと。
▲苗穂駅周辺まちづくり協議会の会長 八田 力さん
30年に渡り、苗穂駅周辺のまちづくりに関わってきた八田 力さんは、悲願の空中歩廊の開通にほっと胸をなでおろしながらも「まちづくりには、終わりはありません。かつて産業と歴史の街として栄えたこの苗穂に新しい賑わいをつくりたいですね」と意気込みます。
駅前の広場はイベントなど周辺住民が交流をはかれるスペースとして活用される予定です。▲JR苗穂駅南口駅前広場完成イメージ図〈提供:北3東11周辺地区市街地再開発組合提供〉
4月13日に行われた起工式では、関係者が集まり建設工事の安全を祈願しました。
▲多くの報道陣が集まった起工式の様子
SAPPORO YARDでは、苗穂駅南側の北3東11周辺地区第一種市街地再開発事業について今後も紹介していきます。