初体験の料理教室は、抜群のチームワークで

レクチャーを真剣に聞く佐藤麻美さん
フリーアナウンサーの佐藤麻美さんは、野菜ソムリエプロなど食に関するさまざまな資格を持ち、料理は大好き。今回は、サッポロファクトリーにある北ガスショールーム「サガティック」におじゃまし、北ガスクッキングスクールの受講体験をしました。サガティックには、最新のガスコンロなどを備えた調理ゾーンがあり、さまざまなクラスのレッスンが行われています。今回体験するのは、料理の基本からステップアップしたメニューまでを学ぶ「スタンダード」というコース。「大人数の料理教室は初体験なんです」という麻美さんのチャレンジが始まりました。

北ガスクッキングスクール講師の中村幸絵さん
エプロン姿に着替えた麻美さんは、3人のチームに参加。この日のメニューは「タラのクリームスープスパゲティ」「洋風れんこんきんぴら」「キャロットラペ」「イタリアンプリン」の4品です。講師の中村幸絵さんから、調理のポイントのレクチャーを受け、早速調理に取りかかります。参加した方々は、日頃から料理に慣れ親しんでいる(と思われる)みなさん。どのチームも、躊躇することなく一斉に動き始めました。

3名1チームで調理を開始
麻美さんが参加したチームの3人は、打ち合わせしたわけでもないのに、分担してそれぞれの作業を始めました。材料を切る、調味料を混ぜ合わせる、下味をつける、使い終わった道具を洗う…3人が無駄なく動く手際の良さに感服します。

クリームスープを煮込みながら笑顔がこぼれます。
麻美さんはクリームスープスパゲティ作りを担当。材料を炒め、スープを注いで煮込み、ホワイトソースを入れて味を整える…真剣な表情で調理に没頭していました。「ホワイトソースって面倒だと思ってたけど、今日の作り方を見て『ああ、できるんだ』と。先生がやると簡単そうにできちゃうんですよね」。鍋の中のスープからおいしそうな匂いが漂ってきました。

もうすぐ完成!おいしそう。
そして、すべての料理が完成し、皿に盛り付けしてお楽しみの試食タイムに。参加したみなさんは、ソーシャルディスタンスを取りながら、それぞれが自ら作った料理のおいしさを満喫。講師の中村さんの味付けアドバイスを聞きながら、できたての味わいを楽しみました。

完成した本日のお料理

イタリアンプリンの美味しさに思わずニッコリ
食べる喜び、作る喜びを、たくさんの人に
クッキングスクールを終えた佐藤麻美さんと講師の中村幸絵さん。お二人に食べること・作ることの喜び、食への思いを伺いました。
子どもたちには、料理ができる大人になってほしい
―クッキングスクールに参加した感想は?
最初、レシピを見たとき「この時間で、こんな品数作れるの?」と思いましたが、やってみたら先生の教え方が上手で、チームの方々も手際よく、最終的においしいものが出来上がってすごく楽しかったですね。
―何か発見はありましたか?
調味料の使い方がすごく勉強になりました。たとえば、キャロットラペは、はちみつを入れることでコクが出て、油を使わなくてもちゃんとした味になる。一つ一つ発見がありましたね。
―麻美さんが食にこだわるようになったきっかけは?
私が小さい頃、母は味噌やハム、ソーセージなどを手作りしていて、おそらく幼少期からそういうものを味わう舌になっていたんだと思います。母は料理教室に通っていて、そこで学んだ料理を家で作って食べさせてくれて…毎日のごはんがとにかく楽しかったですね。大学に進んで一人暮らしを始めても、勉強よりも食事の方を大事にしていたかもしれません(笑)。
―HTBの仕事における食の体験は?
入社2年目で飲食店を紹介するミニ番組を担当し、その翌年に中継レポーターを担当しましたが、当初は料理を食べてその味が伝わるような感想がなかなか言えなかったんですね。プロデューサーからは「おまえはおいしい以外言えないのか!」と何度も怒られて。そこで、漫画の「美味しんぼ」を読んで味の表現を研究したり、中継が決まった店に前もって家族で食事に行き、そこで食べた料理のコメントを母や弟に評価してもらったり、そういう訓練を重ねて味を伝える表現を増やしていきました。その後「おにぎりあたためますか」の担当になりますが、私にとって1年間の中継レポーターの経験がとても大きかったと思います。
―野菜ソムリエプロなどの資格をお持ちですよね?
2003年に「おにぎりあたためますか」の担当になったのをきっかけに野菜ソムリエプロの資格を取り、その後ベジフルビューティーセルフアドバイザー、調味料ソムリエ、フードサロネーゼ、アスリートフードマイスターの資格を取得。これらをフルに活かして、講演会など知識をアウトプットする機会を作っていきたいですね。
―食を通じて、どういうことを伝えていきたいですか?
子どもたちが大きくなったときに、ちゃんと料理ができる人になってほしいですね。うちには2人の男の子がいますが、彼らが大きくなって誰かと結婚したとき、共働きをして、ちゃんと料理を作ることができて、女性と対等に家事も育児もできる環境になっていることが、本当の男女の平等につながると思っています。
―幼い頃から料理に親しむことが大切と…
私は、食育などの講演会で「6つの食のシャワー」というお話をします。それは、食材を「見る」「触る」「買う」、そしてメニューを「考える」「作る」「食べる」の6つ。うちでは、長男が2ヶ月くらいの頃から食べ物の絵本を読み聞かせし、6ヶ月頃から野菜などに触れさせ、1歳半頃から一緒にごはん作りをしていました。いま長男は小学2年ですが、卵焼きなどはほとんど自分で作れるんですよ。
―麻美さんにとって、食を作る喜び、食べる喜びとは?
作る喜びは、やっぱり食べる人の笑顔ですよね。ただ、私は自分のために作るのも好き。自分のごはんを作って、一人で食べても満足するタイプなんです。自分のために料理を作るということは、自分のカラダと向き合うこと。食は、自分への投資だと思っています。そして食べる喜びは、やっぱりたくさんの人がいたらもっとおいしいし、それが愛する人だったら喜びは2倍にも3倍にも大きくなりますよね。子どもたちには、食べる喜びをちゃんと感じられる大人になってほしい。私自身も、まだまだ食べる喜びを追求していきたいと思います。
わかりやすく、誰にでも作れるような料理を
―北ガスクッキングスクールのコンセプトは何ですか?
北ガスクッキングスクールは、55年前の1966年に始まりました。北ガスでは、ショールームとクッキングスクールを一般のお客さまと触れ合える場所としてとても大切にしています。料理を通してガスで作る美味しさを感じていただくことや、実際にガス機器を使用して、関心を高めていただく機会にもなります。
クッキングスクールで習った料理を、家族や親しい人に食べてもらい喜んでもらう。そんな喜びを多くのお客さまに知っていただきたいと考えています。
―クッキングスクールには、どのような方が参加していますか?
ファクトリー教室では、ビギナー向けのクラスから、普段から料理をされる方のためのクラス、プロのシェフやパティシエ、料理研究家によるクラス、男性限定やキッズのクラスなど、様々な方がご参加いただけるレッスンを展開しています。やはり女性が多いですが、コロナ以降は男性の参加者が増えていますね。
―クッキングスクールの講師として心がけていることは?
私が講師になったのは6年ほど前。現在は、普段から料理をされている方のための「スタンダード」と「男の料理」レッスンを担当しています。目指しているのは、わかりやすく誰にでも作れるような料理。季節を意識して旬の素材を必ず入れるようにしています。いまは簡単・時短が喜ばれますが、基本を習得していただいた上で、そういう要素を取り入れるようにしています。
―レシピはどのように開発されますか?
レシピを開発し始めるのは、実際にレッスンを行う3ヶ月前。毎月1回、研修日を設けてクッキングスクール講師がレシピを考案し、スタッフとともに試作、試食を重ね、メニューを仕上げていきます。開発するレシピは、各レッスン(ビギナー、スタンダード、サンデー、チャレンジ、男の料理)や撮影などを合わせて年間180〜200ほど。ここには1989年から蓄積された膨大なレシピのデータがあり、時代に合った食材やトレンドなどを取り入れ見直し、改良していきます。多くの先生方が開発された貴重なレシピは、本当においしいんですよ。昔の方が凝った料理が多く、現代風にアレンジしたりします。
―中村さんにとって、食を作る喜び、食べる喜びとは?
北ガスクッキングスクールでは「食べることは楽しむこと。作ることも楽しむこと」というキャッチフレーズを使っていますが、まさにそれが食の喜び。自分で作って食べて、作ること・食べることの楽しさを知り、そして作った料理を一緒に食べる人がいて、「おいしい」と言ってくれたときのうれしさを感じる。
生まれて初めて口にする料理から、お祝いの時、体調を崩した時、そして人生の幕を下ろす直前まで口にする料理をおいしいと感じることは、「愛情」というエッセンスが入っている。今は宅配でもおいしいものは手に入る時代ですが、手作りの料理が最高だと思っています。
クッキングスクールでは、多くの人にそのような食を通じた喜びを体験していただきたいと思います。
■北ガスクッキングスクールホームページ
■北ガスクッキングスクールファクトリー教室のご案内《動画》
「サガティック」で、ガスのある暮らしの豊かさを体感

案内をしていただいた太田麻衣さんと佐藤麻美さん
北ガスショールーム「サガティック」は、ガスのある快適な暮らしを気軽に・リアルに体感できるショールーム。最新のガス機器やガスシステムについて、カタログでは伝わらない使用感や使い勝手を体感できます。今回は、スタッフの太田麻衣さんの案内により、クッキングスクールを終えた麻美さんがショールームを見学しました。

エコジョーズの排熱温度の低さを触って確認
最初に案内されたのは、天然ガスを使った家庭用ボイラー「エコジョーズ」のコーナー。リビング、バスルーム、キッチンの給湯・暖房を1台でまかなうことができ、従来のボイラーに比べて大幅にアップする熱効率のよさを、実際の機器の排熱温度を通じて体感することができます。

コレモの説明に聞き入る麻美さん
次に案内されたのは、ガスマイホーム発電「コレモ」のコーナーです。これはエコジョーズとセットで使用し、ガスエンジンで発電して、その発生熱を暖房に有効活用するシステム。暖房を使うと発電し、冬季稼働を中心に年間で約50%の電気代をカット。スマートリモコンによる自動制御、使わない電気は北ガスが買い取るといった特徴を、実際の機器を見ながら体感できました。

トータル提案ハウスで床暖房の暖かさを実感

実際に火をつけてガスコンロの機能を体験
そのほか、自宅で発電し、給湯・暖房もまかなう家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」、トータル提案ハウスでの床暖房やファンコンベクターの暖かさ、ガラストップガスコンロのバリエーションなど、最新のガス機器・システムについてわかりやすくレクチャーしていただきました。現在のお住まいはオール電化だという麻美さん。太田さんの案内に聞き入り、ガスのある快適な暮らしに興味を惹かれたようです。