札幌初の舗装道路
旧道庁から苗穂駅までまっすぐ延びる北3条通。通りが整備されたのは明治の初期。当時は「札幌通」と呼ばれ、東へ延びる通り沿いには札幌農学校や開拓使の官営工場など、様々な機関が集まるメインストリートに。

▲北3条通りのはじまりである道庁正門前。(札幌市公文書館蔵)
大正13年、当時交通量の多かったこの通りに札幌初の舗装道路が敷かれました。

▲北3条広場内には当時の木塊のサンプルが展示されています。
ブナの木をブロック状に切り出し腐敗処理した木塊レンガの数は、12万個。その後、木塊が膨れ上がってしまったため昭和5年にアスファルトをかぶせ、そのまま車道として使われました。
現存する北海道最古の街路樹
また、現在の北3条広場にあるイチョウ並木は、舗装工事の翌年(大正14年)に、植栽されたもので、北海道最古の街路樹として今でも29本が現存しています。
当時、荒川堤防用に育成されていた樹齢19年のイチョウを東京土木事務所から譲り受けたそうです。このイチョウ並木は、現在札幌を代表する道路景観として「さっぽろふるさと文化百選」に選ばれ、多くの市民や観光客にも親しまれています。
今年も、約45,000球ものイルミネーションで彩られるアカプライルミネーションがはじまります。歴史に想いを馳せながら、幻想的な光の世界を楽しんでみてはいかがでしょう。
アカプライルミネーション2019-2020
北海道に現存する中で最古の街路樹であるイチョウ並木を光でライトアップします。今年のテーマは「凛とした輝き」。イルミネーション約45,000球による“光の変化”で幻想的に表現します。また、サウンドアーティスト大黒淳一氏に音楽制作を依頼し、光と音楽を連動させた演出を行います。道庁赤れんが庁舎リニューアル前に見られるイルミネーション。ぜひアカプライルミネーションとともに修理前の赤れんが庁舎の姿も目に焼き付けてください。