SAPPORO YARDが依頼したライターたちに 自由に街を散策して気になる風景を見つけてきてもらう フリースタイルエッセイです。
2020.12.24
YARDな風景vol.18 碁盤の目をジグザグ歩いて気づいたこと
街での買物を終え、今日の用事は全てこなした。けれどどうにも物足りない。そんなとき、僕はあてもなく街を歩く。 今日は東の方へ進んでみよう。 創成川を渡ると、バスターミナルからさまざまな行先を掲げたバスが次々と発車してゆく。旭川、帯広、函館、網…
2020.11.25
YARDな風景vol.17 イーストエリアで、愛しのスープカレーを
ネバーネバーカリーの魔力に魅せられて 南2条西5丁目にあった前店舗の外観。2019年3月閉店直前に撮影した カンクーンが南2条西5丁目にオープンしたのは2004年。当時、僕はその近くの広告制作会社で働いていた。カンクーンの2階には「スタンレ…
2020.10.28
YARDな風景vol.16 味を継ぐ、縁を紡ぐラーメン。紫雲亭
創成川通と北1条通の交差点の角にある中央バス札幌ターミナルは、道内主要都市への高速バスが数多く発着する交通の拠点。かつてNHKの「ドキュメント72時間」の舞台になったこともある、昭和の風情あふれる建物です。 その地下には、ノスタルジックな…
2020.09.30
YARDな風景vol.15 さっぽろの下町、創成川イーストへの想い
「神社の境内をお借りしてマーケットイベントを開催したいのですが…」 「ぜひご利用ください」 マチとヒトの接点をつくる場づくりを構想していた我々の想いと、社頭を賑やかにしたいという神社の想いが一致した瞬間だった。私の一言は北海道神宮 頓宮に…
2020.09.04
YARDな風景 札幌の歴史とともに息づく、上村漢薬堂薬局
手もとに札幌の都心部を撮影した何枚かのモノクロ写真がある。札幌の中心市街が大きく変わって行くほんの少し前。昭和30年代から40年代にかけての町並みがわかる貴重な写真だ。 昭和30年代の創成川東岸。写真のほぼ中央に「上村漢薬堂薬局」の建物。鈴…
2020.08.26
YARDな風景vol.14 旧永山邸庭園で感じる札幌の四季
北海道庁赤レンガ庁舎から東に向かって伸びる北3条通りは、「開拓使通り」、「札幌通り」と呼ばれていました。創成川を超えた通りの先に、明治時代から存在している札幌市の文化財、旧永山邸があります。 旧永山邸は正式には「札幌市旧永山武四郎邸及び札幌…
2020.07.28
YARDな風景vol.13 「寿珈琲」で交錯する、100年の歴史と10年の歴史
旅行者が、この街角で発見したいもの 創成川の東側には、面白い歴史がたくさんある。通訳案内士(英語ガイド)が生業である私にはありがたいことで、特に好奇心旺盛な欧米系の旅行者には魅力ある地域だ。「創成川はかつて水運に使われ、石狩川本流経由で北前…
2020.06.29
YARDな風景vol.12 かつてそこにあった場所
最初の写真は、昭和36(1961)年の大通東6丁目の札幌東小学校。私が小学校を卒業するときに記念に買っていたものです。6年生当時は、1クラス60名で8クラス。現在は中央小学校が建っています。グラウンドの前の道路は大通、学校の後方の道路は北…
2020.05.28
YARDな風景 vol.11 北海道神宮頓宮で時間旅行
『頓宮』って何? 創成橋を渡って南1条通りを東へ進むと,右手に大きなイチョウの木が見えてきます。北海道神宮頓宮の御神木です。大きな木を見ると安らぎを感じる私にとって,頓宮はまさにオアシスです。 イチョウが見事な頓宮 頓宮とは『お神輿がお休み…
2020.03.26
YARDな風景 vol.10 音楽は鳴り続ける
「若い頃、バンドやってたんだよね〜」という話はよくあることで、それだけでは誰かから尊敬されるわけもでもなく、一時はプロのミュージシャンになりたいと詞と曲を書き溜めた時代もあったけど、如何せん「貧乏でも音楽で食っていく!」という根性もなく、い…