北海道が生んだ漫画界の大先生が
北海道のために動き始めた展覧会


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3月9日(土)~24日(日)まで、東1丁目劇場で開催中の、

『あさきゆめみし』×『日出処の天子』展 ー大和和紀・山岸凉子 札幌同期二人展ー


初日に開催されたトークイベント、
そしてお二人の囲み取材にお邪魔させていただきました
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約800名のチケットは即完売した、プレミアムなトークイベント

それもそのはず

大和和紀先生と山岸凉子先生が二人並んで人前でお話しいただけること自体、
かなりレアなこと

往年のファンはもちろん、漫画界としてもかなり注目されたのではないかと思います
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なぜ今回、この展覧会を開催することになったのかと言いますと、

北海道に縁のある漫画家は実は全国で4番目に多く、350名以上いらっしゃるそうです


そこで、北海道にもマンガミュージアムを設立したいと、
大和先生が昔から親交のあった山岸先生に声をかけたところ、
「ぜひ作りましょう!」と意気投合
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囲み取材で山岸先生は、

『実はあまり考えずに軽くお返事してしまったのですが・・・』と、
おっしゃっておりましたが(笑)


ということで、発起人代表・副代表として、
現在色々な関係者の皆様にお声がけを行って、動いているそうです


その一環で、今回のイベントが急きょ決まったそうですが、
実は出版社が違う漫画家が一緒に展覧会をやること自体かなり珍しく
(というより、ほぼありえなかったそう)

展覧会も他地区での巡回などもなく、今回限りとのこと

オサナイは昔からマンガ好きで、かなり読んでいた方ではありますが、
大先生が次の世代に向けて動いてくれていることに感動!!


ちなみに現在、京都に『京都国際マンガミュージアム』があり、
先日は東京と世田谷に『旧尾崎テオドラ邸』が誕生

マンガは今やカルチャーとして、世界的にも注目されているコンテンツで、
オサナイも漫画から学んだことがたくさんあります


北海道にもマンガミュージアムが誕生すること、
個人的にも大いに期待しております!!
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トークイベントは初日のみでしたが、

貴重な原画を間近で見ることが出来る展覧会は、24日(日)まで開催中
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サスガにトークイベントのあとは激混みで、

あまり間近では見られませんでしたが、原画を拝見すると、
ここまで書き込んでいたのか!!!!と、驚くばかり
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ちなみに会場内の撮影は一部OKですが、原画などは撮影は不可となっております
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ただ、こんな風に撮影できる、ファンにとっては涙物のスポットも準備してくださっていますよ♪

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札幌に縁のある二人の歴史背景も興味深かったなぁ
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手塚治虫先生に直談判したエピソードが素晴らしい!!

※会場内で、当時の様子をマンガで描かれたものが展示されています^^
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改めて、会場に貼ってあった、お二人のメッセージ
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囲み取材でお二人がお話しされていたことで、とても印象に残ったこと


『今はもう、当時(30代・40代)の頃のようには描けませんが、
絵は“生き物”だと思っており、その時にしか描けないものだと思う』


『作品を大勢の人で作り上げると、人物像が分裂してしまう。
1人のキャラクターは1人で作り上げなくてはいけない』

『アニメやゲームなど、大勢が携わって作り上げるものも、
スタートは一人の作家さんが作り出した作品
漫画は一人でも表現できる、素晴らしい表現方法だ』

漫画の世界も今やデジタル化が進んで、色々なことが変化していますが、
作品を生み出すのは一人の作家さんということは変わらないわけです


自分は漫画を描くわけではないけれど、
今の世の中に対するメッセージ性も感じるような深みのあるコメントを聞くことが出来ました^^


ちなみに山岸先生は、他の人の作品をほとんど読まず、
ファンには失礼かとは思うが、ファンレターの類も一切読まなかったそうです


『情報や意見を見てしまうと、影響を受けてしまう可能性があるので、
極力その世界に没頭するようにしていた』とのこと


そのストイックさ、嫌いじゃないです!!(というか、ちょっと似ているかもしれない)
改めて、自分が山岸ワールドにハマった理由が分かった気がしました!!
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写真は入口にあった、萩尾望都先生からのお花。

写し損ねましたが、大和和紀先生へのお花もありました^^


ということで、両先生の作品に触れてきた世代はもちろんですが、
漫画の世界に興味をお持ちの方は、絶対足を運ぶことを強くお勧めします!!

チケット購入方法などはこちらでご確認ください。