専門家がお答えしました
3歳と、9歳の男の子のママからのお悩み
「挑戦することを嫌がる」
Q.「間違えちゃうもん」と途中で投げ出してしまう息子。
なんでも挑戦させたいのですが、例えば、お茶を入れようと挑戦している息子に対して「こぼれるって!ほーらこぼした」といちいち言う旦那の対応も問題アリですよね?
A.挑戦をするのを嫌がる子どもは、たくさんいます。それは、「成功するための行動や努力」を色々な場面で見聞きする事も、一つの原因かもしれません。
そこで、はじめのうちは、親と一緒に経験していくことが大切になります。
その中で、結果をほめることはもちろんですが、過程もしっかりほめてみてください。
ご質問にあるパパの一言で、「こぼれるって!ほーらこぼした」は、私はおススメできません。子どもの「自分からやってみたい」という気持ちをなくす可能性もあるからです。
失敗をしたとしても、それは経験になり、子どもの人生を豊かにしてくれます。先回りせずに一緒に楽しみながらまずは、やってみてくださいね。
失敗は悪いことじゃないという事を伝え続けることが大切です。
「お友達を泣かせてしまった時、どう声がけすればいいのか」
Q.ふざけてお友達を泣かせて喜んでいる様子の息子。
どういう気持ちでどう声がけすれば良いのか知りたい。心配です。
A.ママの迷う気持ち、とても伝わってきます。
まずは、どうしてその行動をとってしまったのか。理由を聞くことも大切です。怒らずに聞いてみてくださいね。
もしかしたら、自分が意地悪をしている事に子どもは気づいているかもしれません。
だからこそ、生活の場面で小さなことでもいいのでほめてあげてください。
そして笑顔の交換を家族の間でたくさんやってみてください。何気ないことでほめてもらい、笑顔で見守ってもらうと、子どもは相
手の気持ちを思いやる力が育っていきます。
2歳はそこを育んでいる真っ最中な時期です。悪いことは悪いと伝えることも、もちろん大切です。
それと同じぐらいほめて笑顔で見守ることも続けてくださいね。
一般社団法人 ぴんぽんはーと 代表理事
魚岸あや子さん
札幌市内、近郊などのイベント託児や訪問保育で活動中。かかわる子どもは延べ1万人以上。子育ての講演やお話、親子遊びの会などで好評を博している。