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二条市場の向かい、個性豊かな飲食店がギュッと詰まったM’s二条横丁の2階に「カフェ&クラフトビール モヤモヤベース」がある。「北海道のほかの店では飲めないクラフトビールが飲めるんですよ」と、クラフトビール好きのコピーライター大阪さんに教えてもらい行ってみた。14:00開店なので、昼間っから飲めちゃいます!

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モヤモヤベースは、2018年10月にオープンした店。店主の秋田智幸さんは、もともと真狩村の役場に勤めていた公務員で、約10年前、道庁に出向していたときにクラフトビールに出会い、その魅力に惹かれて店をやりたいと思い始めた。一念発起して前職を辞め、店舗物件を探していたところ、この場所で営業していたクラフトビールの店が移転するという話を聞き、店の装備や内装をそのまま受け継ぎ、居抜きで開業したそうだ。

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この店で飲めるのは、国内醸造のクラフトビールのみ。道外の醸造所に直接問い合わせて仕入れ、開業から3年少しで約600種類のビールを提供してきた。「各醸造所では期間限定ビールをつくっているところが多く、二度と飲めないものも多いんです。当店ではそういった限定ビールを入れているので、毎回違う味が楽しめます」と秋田さん。提供するビールは毎日5〜6種類で、ときには一樽が1日でなくなることも。樽が空くたびに注文し、常に新しい味わいが店に並ぶ。

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この日飲んだのは、大阪のMARCA BREWINGの「BELGIAN WHITE」と岐阜県のCAMADO BREWERYの「Summer Cherry Sour」。BELGIAN WHITEは、和歌山県の善兵衛農園さんのオレンジを使った小麦のビールで、ホップの苦味とオレンジの香りが調和し、軽やかな飲み口の中にしっかりとしたビールらしさが楽しめた。Summer Cherry Sourは、チェリーが香る心地よいサワー感を感じるビールで、程よい酸味と甘みにホップのキレが調和する、カクテルのような華やかな味わいだった。

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お店の壁には日本地図が貼られ、これまで交流してきた醸造所の地域が付箋でマークされている。「道外に行っても醸造所を見つけて行くようになり、ビールのつながりで訪問するのは楽しいですね。将来的には全都道府県の醸造所と交流したいと思っています」

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カウンターの上にズラリ飛行機の模型が並べられていて、「これはなんですか?」と聞くと「昔から飛行機が好きで…趣味なんです」と笑う。モヤモヤベースという店名が気になり、由来を聞くと「好きなテレビ番組の名前を合わせたんです」と笑う。モヤモヤさまぁ〜ずと所さんの世田谷ベースか…秋田さんはゆる〜い感じの店にしたかったんだろうか?

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「お客さま同士が仲良くなって、和気あいあいとした感じになっているのがうれしいですね。ときにはお客さまがビールを差し入れてくれて、一緒に飲むことも。クラフトビールは味の種類が豊富で、ジュースみたいなものからウイスキーのような味もある。いろいろ飲んでみて、楽しさを見つけてほしいと思います」。和やかな店内でクラフトビールを飲みながら、誰かと出会い語り合う。モヤモヤベースで、一期一会のクラフトビールの旅を楽しもう!

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(文と写真)

高崎克秋/コピーライター・クリエイティブディレクター
いまハマっているのは「最愛」。そして来年3月の東京マラソンに出走しまーす!

カフェ&クラフトビール モヤモヤベース

住所:住所札幌市中央区南2条東1丁目1-6 M’s二条横丁2F
電話番号:011-839-3289
営業時間:
14:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日:不定休