世の中は、コロナで外出自粛が叫ばれ、まだまだ自由に外食や観光やイベントを楽しめる状況じゃないけれど、おうちにこもってばかりだと、やっぱりウツウツしちゃいますよね。なら、近くの公園でのんびり過ごす休日はいかがでしょうか?今回は、上野動物園からパンダの双子が産まれてお姉さんになったシャン子ちゃん(笑)が登場し、札幌イーストエリアの公園めぐりにゆるゆる出かけました。
「あそぶべ〜!」と遊ぼう!

●あそぶべ公園/中央区大通東4丁目
この名前、道産子ならわかりますよね。「遊ぶべ!」「あの公園に行くべ!」なんて会話が聞こえてきそう。小ぢんまりとしていますが、なだらかな丘や遊歩道があり、かわいらしい遊具も揃って、「あそぶべ!」と言いたくなっちゃう公園です。
よいしょよいしょ…なんか楽しい!
コロナ禍の前は夏休みのラジオ体操会場としても使われていたそう。ご近所の老若男女が楽しく汗を流す朝が戻って来るといいですね。
昔はホップ畑だったんだよ!

●ホップ公園/東区北8条東9丁目
サッポロビール園にほど近い公園だから「ホップ公園」っていうのかな?と思っていたら、もっと深〜い歴史がありました。
あっ!ビール発見!(遊具のビールわかるかな?)
1876(明治9)年に開拓使麦酒醸造所が開業し、ホップ栽培を進めていたのですが、1887(明治20)年に工場が民営化。それに伴い地場産ホップの使用が中止となり、ホップ栽培が途絶えてしまいました。しかし1904(明治37)年、苗穂ホップ園が開設されてホップ栽培が再開。その場所がここ!北8条東9丁目だったのです!公園の名前には苗穂ホップ園の歴史が刻まれているんですね。
S字型のベンチはサッポロビールの「S」でしょうか?(定かではありません)
初すべり台…ドキドキします〜
ひろくてのびのび〜、だけどカラスが…!

●苗穂グリーン公園/東区北8条東19丁目3
住宅街の中にある緑豊かな公園。大きな芝生広場やカラフルな遊具があり、子ども連れのファミリーや近くの保育園の子どもたちが楽しそうに遊んでいます。大きな湧水路もあり、夏場は水遊びも楽しめるそう(コロナ禍の影響で給水を中止している場合もあります)。
遊具がいっぱいあるよ〜
この公園で遊ぶ際には、ぜひ注意してほしいことがあります。それは「カラス」!公園の周囲にはうっそうと木々が生い茂り、子育てシーズンにはどうやら巣を作っているようなんです。撮影していると「ガアガア!」と威嚇しながら低空飛行してきて、怖いのなんの。カラスの翼で頭を叩かれ、不意を突かれて転倒した方も見かけました。危ない危ない!不穏な気配を感じたら、すぐにその場を離れてくださいね。
カラス怖かったよ〜
都心に静かな森があるんだよ〜

●永山記念公園/中央区北2条東6丁目
「屯田兵の育ての父」と言われる永山武四郎ゆかりの公園。旧永山邸を中心に広がる静かな森が、札幌の街中にいることをしばし忘れさせます。
木々の奥にたたずむ旧永山武四郎邸
2017年の全面改修の際に遊具が設置され、子どもたちが遊ぶ姿が日常風景になりました。近年マンションが急増している創成川イーストにお住まいの方々かもしれませんね。
近所の方々がのんびりくつろぐ穏やかな公園
撮影した日は「さっぽろタウンガーデナー」と呼ばれるボランティアの方々が花壇の手入れをしていました。花と緑いっぱいの公園で気持ちよく過ごせるのも、心優しいみなさんのおかげです。
疲れたので、ちょっとひと休み
豊平橋のたもとに歴史の跡を発見!

●橋台広場第一公園/中央区南4条東4丁目
豊平橋のたもとにある小さな緑地。ここには「札幌開祖」と呼ばれる吉田茂八の碑が建立されています。吉田茂八は札幌がまだ原野だった江戸末期、豊平川にできた渡し船場の渡守としてこの地に居を構えました。豊平橋は現在の国道36号線、千歳や苫小牧といった北海道の玄関口へ続いています。そう、まさにこの地が札幌の始まりの地というわけです。
遊具もなくベンチがあるだけの小さな緑地
吉田茂八碑の裏側には「豊平川右岸の渡守志村鉄一の話相手として左岸の渡守となり札幌開拓に寄与した先住者である」と記されています。「話し相手」というのがいいですね。川を挟んでふたりはどんな話をしていたのかな?川向こうには志村鉄一碑が建つ緑地があります。こちらも探してみてくださいね。
とりあえず座ってみました〜
都心のオアシス…ビアガーデン行きたい〜!

●創成川公園/中央区南4条~北1条・東西1丁目
創成川通りのアンダーパス連続化に伴い、南4条〜北1条間の創成川両岸をつなぐ憩いの場として2011年春に誕生しました。全長820mの園内には遊歩道や水辺に降りられる階段のほか、現代作家のアート作品などが点在。アンダーパス上の広場では夏のビアガーデンなど四季折々にイベントが開催されて大いに賑わいます(現在はコロナ禍のため中止)。
イベント広場には安田侃作の彫刻「生誕」が
創成川は江戸時代に大友亀太郎によって造られた用水路「大友掘」が前身で、南3条〜6条は吉田茂八が掘ったことから「吉田堀」と呼ばれていたそうです。開拓期以降は石狩川を経由して船で物資を運ぶ水路として利用され、昭和初期には河畔にサーカス小屋や露店が軒を連ねて大いに賑わったとか。札幌の活気ある街並みの原点と言える場所かもしれません。河畔の歴史に想いをはせながらテレビ塔を望むロケーションは格別ですね。
公園めぐり、楽しかったですよ〜
(文と写真)
カゼソラ/高崎克秋・佐々木美和
大人ふたりが、公園をめぐって必死にシャン子ちゃんを撮影してきました。いまの最大の希望は「焼鳥屋でダラダラ飲みたい〜」です。