富良野市ぶどう果樹研究所/ふらのワイン
自治体が運営するワイナリーの50年の歴史

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約1ヶ月前のこととはなりますが、JRタワーホテル日航札幌で行われました、【ふらのワイン50周年記念ワイン会】に参加させていただいた時に感じたこと、改めて綴らせていただきます

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ふらのワインについては、一度こちらの方でも詳しく綴らせていただいておりますので、併せて読んでいただけると嬉しいです^^

国の減反制度などで、それまでお米を作っていた農家さんが、玉ねぎやにんじん、メロンやスイカなどの栽培に転向したのが1972年のこと

その作物は今でも、富良野の名産品となっています

ただ畑作には向かない土地もたくさんあり、ぶどうなら栽培できるのではないかと試験的に苗木を植え始め、今に至るのです

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初めての挑戦で、最初からすべてがうまく行ったわけではありませんが、社名に研究所と記載されている通り、試験栽培や研究を重ね、この土地に合う品種を調べたそうです

写真のぶどうの苗木は樹齢38年のツバイゲルトレーベ。今や立派な樹木ですよね!

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その、ふらのワイン最古のツバイゲルトレーベで作ったワインが、【Σ~シグマ】です

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今回そのΣ~シグマが、乾杯用のワインとして注がれました

乾杯に赤ワイン?

会場にいたワイン通の方々も、ちょっとビックリしていたのですが、50周年をお祝いする会ですから、ふらのワインの歴史を感じつつ飲ませていただきました

やっぱり乾杯にはちょっと重いかなと思ったのですが、少し残しておきつつ、次のワインや料理を味わい、会の半ばくらいでもう一度飲んでみました

開きました!最初より断然に美味しくなってる!!

なるほど、これを計算しての最初の1杯だったのか!と、妙に納得

古木のワインは、その年月を考えながらじっくり楽しむものだなぁと、今さらながら思ったのです(つい、クピクピと飲みがちなので^^;)

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その後、ふらのスパークリングワイン ペルル・ブランシュ2019と共に、お料理も運ばれてきました

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白いんげん豆と南瓜のブルーテ

北海道の恵みを感じる濃厚なソース

スープではなく、ソースがブルーテなのです

ペルル・ブランシュの上品でキリっとした泡にピッタリでした^^

ちなみにペルル・ブランシュは、シャンパンと同じ瓶内2次発酵で作られていて、富良野市内でしか購入できない限定品

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海の幸のテリーヌとパテ・ド・カンパーニュ 柚子とビーツ

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併せたワインは、シャトーふらの2020

公式サイトの説明には『白ワインのなかで最もぶどうの品質にこだわり、フリーラン(搾らずに出てくる果汁)を使用した高級ワイン。熟した果実の甘い香りがあり、エキス分が豊富で舌ざわりのなめらかなワインです。』と、記載がありましたが、ふくよかで、海の幸にもパテにもピッタリ^^

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ヒラメのポピエット ムースリーヌソースといくら

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合わせたワインは、ピノ・ノワール2019

公式サイトに掲載がなかったので、直売所にはもうないものかもしれません(酒屋さんにはあるかも)

クリームソース系の魚介料理に赤ワインは通常あまり合わせませんが、北海道のピノ・ノワールはシュッとしたキレイな味わい(と個人的に思っています)なので、上記のお料理によく合いました!

ここまでペアリングがカンペキ!!

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和牛のグリルと季節の野菜 マデラソース

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ボトルの写真が撮れなかったのですが、合わせた赤は、ツヴァイゲルトレーベ2017

公式サイトのコメント『当社のフラッグシップ(中心的存在の)ワイン。富良野で育つこの品種は、他の地域よりも色調が濃く、しっかりとしたタンニン(渋み)を持ったものが収穫できます。さらに5年以上(木樽1年・ビン4年)熟成させることで果実香・樽香・熟成香が絶妙に折り合い、余韻の長く綺麗なワインへと姿を変えます。さらなる熟成も期待できる逸品です。』

ふらのワインのツヴァイは、しっかり熟成期間を設けているので、2017年が今飲める一番新しいビンテージになるわけです

そしてやっぱりツヴァイを飲むとふらのワインの赤だなぁって思います^^

もちろん、マデラソースたっぷりの和牛料理にピッタリでした!

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富良野チーズ工房の、ワインチェダーチーズと玉ねぎゴーダ

ワインチェダーは、ふらのワイン(赤)ので着色と付香をして製造しているチーズ。富良野に行った際のお土産として、購入された方もらっしゃるのでは?

久し振りに食べて、ちょっと懐かしさを感じました^^

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チーズテリーヌとフルーツのジュレ

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合わせたワインは、TEREE(テル)

甘口の赤ワインです。なぜかグラスの写真がなかったので、以前ショップに行って撮影した時のを代用^^;

公式サイトの説明『テルとはフランス語で『大地』のこと。富良野産バッファロー種を使用し、富良野の大地のように力強く、風味豊かな甘口ワインです。』

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道民なら、ふらのワインの存在を知っている方の方が多いと思います

きっと、観光客向けのお土産ワインと思っていらっしゃるかたが多いのかなと思います

オサナイも今年しっかりと取材するまでは、まだその認識があったので^^;

でも、50年続けてきた研究の成果、そしてこれからも続いていく研究のお話を聞いていると、北海道の農産物としてのワインを真剣に造っていらっしゃるということが分かり、さらにそれが味にしっかり現れているということを実感しました

お久し振りの皆さま、ぜひとも今のふらのワインを手に取ってみて下さい^^

ちなみに公式通販サイトは【こちら

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改めて、50周年おめでとうございます!

そして、これからの50年も期待しています!!